お茶はどこで買えばいいの?
地域によって、お店によって、個性があるのがお茶の特徴。お近くの専門店のほかにも、旅行先でお茶屋さんに立ち寄ったり、通信販売、インターネットのお店も活用したりすれば、お茶の楽しみも一層広がることでしょう。
●お茶専門店の賢い利用方法
自分好みのお茶を探したり、淹れ方のコツを聞いたり、お茶についてもっと知りたいと思ったら、お茶の専門店を活用してみましょう。
お茶の専門店は、店ごとに個性があります。看板やホームページに「静岡茶の○○園」「深蒸し茶の□□茶店」など、得意とする産地や種類をわかりやすく表示しているところも多いので、初めてのお店を知るには、まずここを確認すると良いでしょう。
商品の特徴を知りたい、淹れ方のコツを聞きたいときは、遠慮なく店員に声をかけてみましょう。日本茶についての専門知識を持つ「日本茶インストラクター」「日本茶アドバイザー」の資格を持つ店員がていねいにアドバイスしてくれるお店、お茶の楽しみ方教室などを開催しているお店もあります。※
お茶選びに特に良いのは、茶葉の見本を見比べたり、試飲したりしながら選べるお店です。嗜好品でもあるお茶は、実際に茶葉を見て、香りをかいだり、飲んだりして比べると、特徴を理解しやすいもの。専門店のこうしたサービスやサンプル品などを上手に使いたいものです。
※日本茶インストラクターのいるお店は、NPO法人日本茶インストラクターのホームページで紹介されています。
ちょっと敷居が高い気もしたけれど、専門店ならではの良さがあるのね
●お茶専門店のタイプを見分けて活用
お茶は、通信販売やインターネット上のお店でお茶を販売しているところもあります。実際にお店に出かけなくても買い物ができる半面、どんなお店かという不安もありますね。専門店にはいくつかのタイプがありますので、お店選びの参考にしてください。
○お茶農家や荒茶工場の直売店
農家が、自ら育て、荒茶製造にした茶を直接販売するお店です。農家個人(自園・自製・自販)、農家が出資した農業法人などが運営しています。
単一の茶園、単一の品種など、一般の流通では手に入りにくい個性的なお茶、生産量が少ない貴重なお茶を販売している生産者もいます。ホームページやブログで、茶畑や産地の様子を紹介している場合も多く、お茶のルーツを知る参考にもなるでしょう。
○お茶の産地の小売店
お茶の産地にお店や仕上げ工場を持ち、生産者とのつながりが太いお店です。荒茶を仕入れ、その特徴を引き出して仕上げたお茶を販売しています。契約栽培などによって農家と協力し、良いお茶づくりに努力する店もあります。
狭山、静岡、宇治、八女、鹿児島など、お茶は産地ごとの大きな特徴があります。さらに、より具体的な産地や摘採日等によって、荒茶の微妙な差異がうまれます。産地ごとに仕上げられたお茶、ブレンドによって生み出されたお茶など、茶師の技で磨かれたそれぞれの個性を楽しんでみましょう。
○消費地の小売店
産地以外の都市部などにあるお茶専門店。消費者の好みを研究して、複数の産地からお茶を仕入れ、販売する場合があります。百貨店やショッピングセンターに出店しているお店もあります。
ネットでお茶の専門店を見るときの参考になるわ!
●いろいろなところでお茶を見つけて楽しもう!
最近は、お茶専門店以外でもお茶を扱うお店をよく見かけるようになりました。目的や好みが合うものをみつけたら、上手に使ってみましょう。
○スイーツショップ
お店自慢のケーキや甘味に合わせて、お勧めのお茶を置いているお店があります。お茶請けとお茶の相性を相談したり、一度に買い物ができたりするのは便利ですね。
○和カフェ、日本茶カフェ
カフェメニューのお茶を自宅でも楽しめるよう、茶葉を販売しているお店があります。お気に入りを見つけたら、店員に淹れ方のコツを聞きながら買うと良いですよ。
○雑貨店
家具や茶器とともにお茶を置いて、ライフスタイル提案をしているお店があります。凝ったデザインパッケージに入ったフレーバーティーなど、新しい感覚の商品が多いようです。
○こだわりの食料品店、セレクトショップ
オーガニック食品専門店、地産地消ショップなどで、それぞれのお店の志向に合うお茶、顧客に喜ばれそうなお茶を販売していることがあります。