茶どころ静岡の茶産地
●お茶は地域の誇り ~静岡茶も千差万別・十人十色~
「静岡」と聞いてよく連想されるのが富士山、サッカー、お茶。どれも静岡県民に愛され、静岡になくてはならないものです。
中でもお茶は、800年ほど前から、先人たちの努力と工夫によって育てられてきた特産品。今では、日本の茶園面積、お茶の生産量や産出額の約4割を静岡が占め、紅茶やお茶飲料の生産も多く行われています。また、お茶に関する各種コンテストの入賞も多く、量・質ともに日本一のお茶どころとなっています。
東海道新幹線や東名高速道路で東京―名古屋間を移動する途中、窓の外に広がる茶畑に目を奪われた方もおいででしょう。お茶づくりが盛んな静岡県には、海を望む台地から標高1,000mを超える山間まで、各地に多様な茶園を見ることができます。それぞれに工夫し、特徴のあるお茶づくりの文化が展開されてきました。「静岡茶」と一括りにしにくいほどの幅や奥行きを感じるかもしれません。
天竜、川根、本山など、川の上流部にあたる産地では、山の斜面にパッチワークのような茶畑を眺めることができます。傾斜地で作業の苦労も多い場所ですが、手間をかけて香り高い煎茶が作られています。
牧之原や磐田原などの台地では、広々した茶畑に大型機械を導入することが増えています。日照の良さをいかして、鮮やかな緑色が美しい深蒸し煎茶が作られています。
藤枝市岡部は日本三大玉露の産地として玉露やかぶせ茶の生産が盛んです。そのほかにも、地域をあげて新しい品種を育てたり、品質管理に取り組んだりしています。
●静岡県の主なお茶産地
※下記地図の地域にマウスを当てると、吹き出しで説明が見られます。